参天製薬から2024年5月に発売されたアレジオン眼瞼クリーム0.5%は、アレルギー性結膜炎治療に革新的な選択肢を提供する新しい薬です。
ここでは、このクリームの特徴、効果、使用方法、他の点眼薬との比較、そして軟膏製剤のメリット・デメリットについて簡潔に紹介します。
アレジオン眼瞼クリーム0.5%とは？
- アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、エピナスチン塩酸塩を有効成分とする抗アレルギー剤です。このクリームは上下のまぶた（眼瞼）に塗布することで、薬剤が結膜に浸透し、持続的な効果を発揮します。
- 粘膜に塗布しなければいけない軟膏・点眼薬が苦手な患者さまにとって、治療しやすい新しい治療法です。
効能・効果
アレジオン眼瞼クリームは、以下の症状を改善するために使用されます：
- 眼のかゆみ（眼そう痒感）
- 結膜の充血
使用方法
- 使用頻度：1日1回
- 塗布部位：上下のまぶた（眼瞼）に塗布
- 使用量：片目あたり約30mg（クリームを約1.3cmの長さに伸ばした量）
注意点
アレジオン眼瞼クリームをご使用の際には、以下の点にご注意ください：
- 長期使用は避ける：効果が認められない場合、長期間使用しないようにしてください。
- 妊娠中・授乳中の方：医師とご相談のうえ、必要性が認められた場合にのみ使用してください。
副作用
クリームの使用による主な副作用は以下のとおりです：
- まぶたの赤み（眼瞼紅斑）異常を感じた場合は、速やかに医師または薬剤師にご相談ください。
他の点眼薬との比較
アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、従来の点眼薬治療と以下の点で異なります：
| 製品名 | 成分 | 使用頻度 | 対象 |
|---|---|---|---|
| アレジオン眼瞼クリーム0.5% | エピナスチン塩酸塩 | 1日1回 | 点眼が苦手な方、小児、高齢者 |
| アレジオンLX点眼液 | 0.1%エピナスチン | 1日2回 | コンタクトレンズ使用 |
| アレジオン点眼液 | 0.05%エピナスチン | 1日4回 | コンタクトレンズ使用 |
| パタノール点眼液 | 0.1%オロパタジン | 1日4回 |
軟膏製剤のメリット・デメリット
メリット
- 持続効果: 1日1回の塗布で効果が持続
- 使いやすさ: 特に小児や高齢者に適している
- 副作用が少ない: ステロイド軟膏と比べて安全に使える
デメリット
- 適用の慎重さ: 眼内に入らないように注意が必要
- 使用感: クリームの塗布に慣れる必要がある
- 対象年齢: 12歳未満の使用は慎重に
保存方法と有効期間
- 保存方法：室温保存（直射日光を避けること）
- 有効期間：未開封の場合、2年6ヵ月
最後に
アレジオン眼瞼クリーム0.5%は、従来の点眼薬に比べて使用頻度が少なく、患者さんの日常生活を大幅に改善する可能性があります。特に点眼が苦手な小児や高齢者には使いやすい選択肢です。かゆみや充血が続く方はぜひご相談ください。
