皆さん、こんにちは。
今日は、将来の進路を考えている高校生や専門学校生の皆さんにぴったりの職業、視能訓練士(ORT)についてお話ししたいと思います。
「視能訓練士」(しのうくんれんし)って聞いたことがありますか?
眼科に来たら目の検査を受けますよね?検査を担当してくれる先生たちのことです。
少し珍しい職業ですが、眼科医にとって心強いパートナー。国家資格で、非常に重要でやりがいのある仕事なんですよ。
視能訓練士(ORT)とは?
視能訓練士(Optometric Technician, ORT)は、目の健康を守る専門家です。
彼らは眼科医のサポート役として、視力検査や視能訓練を行い、視覚に関する問題を解決するためのトレーニングを提供します。眼科専門の看護師さんのようなイメージですが資格があれば自分の知識と技術を活かして働くことができます。
視能訓練士の主な仕事内容
視能訓練士の主な仕事は、以下の通りです:
- 検査:正確な専門知識に基づいて視機能を測定し、目の健康状態を確認します。
- 視能訓練:斜視や弱視の治療をサポートするトレーニングを行います。
- ロービジョンケア 視覚補助具の選定:回復困難な視覚の患者さんが残った視機能を最大限に活かせるようにニーズを問診し、適切な選定を手伝います。
- 検診:保健所、学校、職場での集団検診事業に従事します。日常生活での注意点を教えます。
- 手術のサポート:手術前後の検査や準備を担当し、手術がスムーズに進むようにサポートします。
視能訓練士の就職先
視能訓練士が働く場所はたくさんあります。主な就職先は以下の通りです:
- 眼科クリニック 36.6%
- 病院の眼科部門
- 視覚リハビリテーションセンター
- 研究施設や大学
- 眼科医療器械などの会社
- アイバンク
給料について
視能訓練士の平均的な年収は、初任給で約300万円から400万円程度です。経験を積むことで給料は上がり、キャリアを積むことで550万円以上も可能です。視能訓練士は安定した職業であり、将来性もあるため、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
視能訓練士の重要性と不足状況
現在、日本では視能訓練士が不足しています。眼科医1名につき視能訓練士は2~3人必要です。2020年のデータによると、全国で約16,200人の視能訓練士が働いていますが、眼科医は14000人おりますので、6割も不足していると言われています。特に高齢化社会の進展とともに、目の健康に対するニーズは増加しており、視能訓練士の役割はますます重要になっています。
視能訓練士になるには?
視能訓練士になるためには、専門の教育機関で必要な知識と技術を学び、国家試験に合格する必要があります。資格取得には高校卒業後、大学や短期大学に進学して国家試験を受ける方法と、3〜4年の専門学校学習し国家試験を受ける方法があります。国家試験は93.7%の合格率があり、他の医療職と比較して、合格率が高いのが特徴です。
伊丹からは 大阪医療福祉専門学校、大阪医専視能訓練学科、大阪人間科学大学、神戸総合医療専門学校 京都医健専門学校 が通いやすいです。
まとめ
視能訓練士(ORT)は、目の健康を守るためのスペシャリストです。彼らの仕事は多岐にわたり、人々の生活の質を向上させるために欠かせない役割を果たしています。今後の進路を考えている皆さん、視能訓練士という素晴らしい職業に挑戦してみてはいかがでしょうか?
私たちのクリニックでは、視能訓練士を募集しています。
興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
一緒に働けることを楽しみにしています!
参考:全国視能訓練士学校協会 omeme.jp