現代病としての急性眼奥痛とピント不良
急に眼の奥が痛くなったり、ピントが合わなくなる症状で受診される方が急増しています。現代では、多くの人が1日のほとんどを室内で過ごし、テレビやスマホの視聴、パソコンを長時間使用することで目にさまざまなトラブルが生じています。特に肩こりに悩む人に多く見られるこれらの症状は、単なる疲れだけではなく、苦痛を伴うことも少なくありません。
急性眼奥痛とピントが合わない原因
- 室内活動、長時間のスマホやPC使用が引き起こす眼精疲労
スマホやPCの使用によって、目の近くに集中してピントを合わせる筋肉が酷使され、筋肉疲労を引き起こします。場合によっては、目の調整力が低下し、調節痙攣や調節麻痺など、休憩をとってもピントが合わない状態になることもあります。
- もともと目が良かった人への影響
もともと視力が良かった人は、実は遠視の状態であることがあり、こうした症状が出やすい傾向にあります。視力の変化に気づかず、目に過度の負担がかかり続けることで、痛み止めが必要なほどの強い眼奥痛やピント不良が持続することもあります。
- 近視過矯正が原因となるケース
長期間にわたってコンタクトや眼鏡の度数を変更していない場合、特に近視過矯正が原因で目の筋肉が過剰に働き、疲労が蓄積して強い症状が現れます。また、ネットで自己判断でコンタクトレンズの度数を変更することで、治療が難しくなるケースも増えています。
肩こりが目に及ぼす影響
肩こりと眼精疲労は密接に関連しています。血行不良や眉間のしわ、しかめた表情などから、整容的な老化現象が進行することも。適切な治療はアンチエイジングにもつながります。
対策と予防法
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眼精疲労を軽減するエクササイズ
治療にはまず、目の周りの筋肉をリラックスさせるため、簡単なエクササイズが必須です。
遠くの目標物をしっかり数秒見つめることで、目の緊張を和らげます。
また、目を閉じて軽くマッサージしたり、温めたり冷やしたりして血流を促進することも効果があります。 -
正しい姿勢と肩こり対策
デスクワークの際は、椅子の高さやモニターの位置を調整し、体に負担がかからないよう心がけましょう。
適度な休憩には窓の外をしっかり見るようにし、パソコン眼鏡などを活用することも有効です。 -
目の健康を保つための検査の重要性
視力の変化に早く気づくために、眼科を定期的に受診し、コンタクトや眼鏡の度数を見直すことが重要です。
重症度によっては薬の処方を行います。
結論: 早めの対策が鍵
急性眼奥痛やピント不良は、放置すると悪化する可能性があります。
緑内障、腫瘍、視神経炎など重篤な疾患の兆候として眼奥痛がでていないか、確認が必要ですので、症状があれば、早めの受診を推奨します。
自己管理とプロフェッショナルのサポートを組み合わせることで、目の健康を守りましょう。