流行性角結膜炎とは?
流行性角結膜炎は、アデノウイルスなどによる目の感染症です。目が赤くなり、涙が多く出たり、多量の目ヤニを出します。とても感染力が強く、学校や職場で流行することが多い病気です。
家族内感染のリスク
この病気は接触感染で広がるため、家族内で感染するリスクが高いです。家族内感染は、感染者との接触から4~7日後に症状が出ることが多く、一人が感染すると他の家族も次々に感染する可能性があります。
感染予防の基本対策
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手洗いの重要性:
- 家族全員がこまめに手を洗うことが大切です。石鹸と水で20秒以上洗いましょう。
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個人衛生の徹底:
- タオルや枕などを共有しないようにしましょう。
- 感染者が使ったものはすぐに洗い、消毒します。
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家の中の消毒方法:
- ドアノブやスイッチなど、感染者が触れた場所を消毒します。アルコール消毒液、中性洗剤、塩素系漂白剤、イソジンが有効です。
- 眼鏡や財布、スマホ、パソコン、リモコンなど日常的によく触るものを消毒しましょう
- コロナウイルス対策と同じ方法で消毒しましょう。
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感染者の隔離とケア:
- 感染者が別の部屋で過ごす必要はありませんが、他の家族との直接接触を避けます。
- 顔のあたりを触る前、後は必ず手洗いや消毒を徹底しましょう。
学校や職場への対応
流行性角結膜炎にかかると、学校保健法で2週間の出席停止があります。感染が分かったら、学校や職場に連絡し、対応を確認しましょう。
確定診断と治療について
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迅速検査:アデノウイルス抗原検出キット
- 流行性角結膜炎の確定診断のための迅速検査は、発症から24時間経たないと正確な結果が出ません。
- 保険診療の範囲内で検査ができます。
- 約7分で結果が出ます。
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点眼薬の使用:
- 流行性角結膜炎はウイルス感染なので、点眼を開始してもすぐには治りません。通常1週間は症状が続きます。
- 点眼薬を途中でやめると、角膜に濁りが残ることがあります。医師の指示に従って治療を続けましょう。
家族が治った後も、室内で間接的な感染が起こることがあります。感染者が触れた物や場所をしっかり消毒することが大切です。
結論(まとめ)
流行性角結膜炎は非常に感染力が強い病気です。手洗いや消毒、感染者の隔離など基本的な対策を守ることで、家族全員の健康を守りましょう。家族が治った後も消毒を続けることで、間接的な感染を防げます。早めの対応と治療が大切です。家族を守るために、予防と早期対処を心がけましょう。
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