はじめに
近視がどのように起こるかを知ることは、子どもの視力を守るために重要です。
まずは、近視のメカニズムを簡単に説明します。
目の構造と光の屈折
目の中に入ってきた光は、角膜や水晶体といったレンズで集められ、網膜の中心で像を結びます。
これが物がはっきり見える仕組みです。
近視が起こる理由
多くの人が「目はまん丸」と思っていますが、実は違います。
近視になると、まん丸なバスケットボールのような形の目が、ラグビーボールのように前後に長く変形してしまいます。
これを「眼軸(がんじく)が伸びる」と言います。
眼球が伸びると、光の焦点が網膜の手前で合ってしまうため、遠くのものがぼやけます。
眼球の変形が近視の原因です。
- 仮性近視
一時的に目の筋肉が緊張して焦点がずれる状態です。
筋肉がリラックスすると視力は戻りますので、健康器具やトレーニングではこれを促して「近視が治る」と表現していることがあります。
病態を把握しないまま放置すると、真の近視に進行するリスクがあります。
眼球の変形は絶対に元に戻りません。本当の近視は治りません。