近視の増加とリスク
近年、子供の近視が増加しており、これは世界的な問題です。
特に日本を含む東アジア諸国では、子供の近視率が90%を超える地域もあります。
近視は、将来的に緑内障や網膜剥離などの重篤な目の病気にかかるリスクを高めます。
-
デジタルコンテンツ
ゲームやスマホは、間違いなく視覚的にも感覚的にも非常に魅力的なコンテンツです。
これらはトッププロフェッショナルの集団が、
プレーヤーや視聴者数を獲得するために
多くの時間と情熱、多額のお金をかけて一生懸命 制作したものです。
まだ精神的に未熟な子供たちが集中し没頭するのは当然のことで、
自主的にデジタルコンテンツを制限できるわけがありません。
-
適切な使用環境の整備 :
デバイス使用時は、まっすぐ座り、目からの距離を保ち、画面の明るさを調整して目の負担を軽減しましょう。
-
デジタルデバイスの使用制限方法:
タイマーやペアレンツコントロールの活用
タイマーやペアレンツコントロールを使って、スマホやゲームの使用時間を管理しましょう。
例えば、20分使用→20秒休憩→大人の確認→再度20分使用というサイクルを提案します。
休憩とは、"窓の外"・"遠方20m"・"自然光をみる"です。
-
生活習慣
・十分な睡眠の重要性
研究によると、睡眠時間の短い子供は近視が進みやすいことがわかっています。
・自然光の重要性
- 自然光に当たることで近視の進行を抑えられます。
- 1日2時間以上の屋外活動を推奨します。
- 屋外が難しい場合、直射日光でなくても自然光のある場所にいることが大切です。
- 木陰の明るさで十分です。
眼鏡の装用と定期的な視力のチェック
「眼鏡をかけたら目が悪くなる」というのは迷信です。
文部科学省の求める、授業に必要な視力は両眼視力で(0.8)です。
視力がこれを下回る場合、授業中だけでも眼鏡をかけるようにしましょう。
目を細める様子があれば眼鏡の常用を勧めます。
身長や足のサイズが大きくなっていくように、目も大きさや形は変化します。
子供の成長に合わせ、定期的な視力検査、適切な眼鏡を選びましょう。
結論:近視予防のために親ができること
・親がデジタルデバイスの使用を管理し、規則正しい生活習慣や屋外活動に積極的に関与しましょう。
・定期的な視力検査でこどもの視力を確認し、近視による眼合併症から子供の目を守りましょう。
・進行した近視は元に戻りません。
近視の早期からの取り組みがこどもの将来のために重要です。