はじめに
ものもらいは多くの人が経験する目の病気の一つです。その原因や伝染の可能性、治療法について詳しく解説します。
ものもらいとは?
ものもらいは、まぶたの縁にある脂腺や汗腺が細菌感染を起こして生じる炎症性の腫れです。医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」とも呼ばれます。
ものもらいという言葉の由来
「ものもらい」という言葉は、「目に物をもらう(=感染する)」という意味からきています。民間療法では「物をもらうと治る」という説もありますが、医学的根拠はありません。
めいぼ、めばちことの違い
地域によって呼び名が異なり、関東では「めいぼ」、関西では「めばちこ」と呼ばれますが、いずれも同じ病気です。
ものもらいの原因
ものもらいの主な原因は、黄色ブドウ球菌などの細菌感染です。これらの細菌は皮膚や鼻の中に常在し、目をこすったり汚れた手で触れることで目の周りに移動し感染します。
ものもらいは伝染するか?
ものもらいは直接的には伝染しませんが、細菌が共有物(タオルや枕)を通じて広がる可能性があります。家族や同居人がものもらいにかかっている場合は、タオルや寝具の共有を避け、手洗いを徹底しましょう。
ものもらいの治療法
- 温かい湿布:清潔なタオルをお湯に浸し、軽く絞ってから患部に当てると、炎症が和らぎます。
- 抗生物質の軟膏や点眼薬:眼科医の指示に従い、適切な薬を使用します。
ものもらいの予防方法
- 手洗いの徹底:目を触る前に手を洗う習慣をつける。
- 清潔なタオルを使用:個人専用のタオルを使い、こまめに洗濯する。
- メイク道具の衛生管理:アイメイク用品は定期的に交換し、共有しない。
ものもらいの時のコンタクトレンズ使用について
ものもらいができた場合は、コンタクトレンズの使用を避けましょう。
コンタクトレンズが感染を悪化させたり、新たな感染を引き起こす可能性があるためです。
まとめ
ものもらいは直接的には伝染しませんが、感染を引き起こす細菌が間接的に広がる可能性があります。
適切な予防策と早めの対策が大切です。
目の健康を守るためには、日常的な衛生管理と定期的な眼科検診が重要です。
参考文献とリンク
このコラムが患者さんや一般の方々にとって役立つ情報となり、目の健康を守る手助けとなることを願っています。